寝床のテトリス

突然ですがうちには4歳長女と0歳次女の子供がいます。とっても元気です。

寝てるときも元気です。

子供って昼間の運動量が半端ない。1秒もじっとしていないし、エブリデイ歌う。長女はチュッパチャップスを片手で持って「チュッパチャップスの包み紙を開けてほしいの歌」を5分くらいこっちを見続けて歌う。開けてあげるから早くよこしなさい、と言っても歌い終わるまで離さない。遮るとまた最初から歌ってくれるので私は見事「だからーあけてほしいのー♪」という堂々の歌い終わりと、長女の深々としたオジギを大人しく待った。うどん屋の駐車場での出来事である。

 

閑話休題

 

とにかく、起きてる間はじっとしていない。じゃあ寝てるときは?流石に歌いはしないが動き続けている。そう、今日は子供の寝相の話です。

 

我が家は一室に布団を敷き詰めて、そこでみんな揃って寝ている。ベッドだと私がおっこちそうだし、赤ん坊を寝ぼけながら抱き上げるのが怖くて長女が産まれた時からこのスタイルだ。そうして現在家族四人。私は毎晩テトリスになっている。

長女の寝る直前までのおしゃべり(ぬいぐるみのくまちゃんがメルちゃんと喧嘩したけど原因はうさぎさんがジャンケンで勝ったせい、とか)を黙って一時間聞いて寝かしつけ、寝ぐずりする次女をひたすら抱っこで寝かしつける。やれやれ寝たぞと子供をおいて、自分の身の回りを片付けて、よし寝ようと扉を開けると、ほんの15分前とは別のところで子供たちが寝ている。

アクロバティック。

長女の頭が上下逆転して大の字になってるのはまあ、良い。次女が布団のど真ん中で妙にシャキッとハイフン(-)になってると、困る。寝る場所がない。

つまり今日のテトリスはこうだ。

 

 ○  ■

 ○□□■

 ○  ■

 

白い□が次女、黒い■が長女、白い○が旦那である。眠たい私はうろうろとスマホのライトで隙間を探し、そして隙間を見つけて体を丸める。

 

 ○  ■

 ○□□■

 ○●●■

 

●が私である。

これで1列埋まったね。やったあスペースが空くぞ〜!と思いながら眠りにつく。これはテトリス実写化なので消えはしないのであった。残念。

またある日はこう。

 

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 ○ ■

 ○  ■

 

長女が布団をバックスラッシュ(\)で寝てる場合である。しかも左上には丸まった次女。おかしいな…ちゃんと川の字になるように次女は真ん中に寝かせたんだが…。乗り越えたの?寝ながら?うそぉ。私は考えた末に布団の隙間に体を入れて無理やり目を閉じた。

 

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 ○●■

 ○●●■

 

L字になっても人は寝れる。30ウン年生きてきてはじめての知識。

 

旦那が先に寝ていないときは、もちろん私が先に場所を乗っ取って寝ている。必然的に大人二人がお互いの挙動をちらちら伺いながら、どっちが先に寝るかの静かなレースをしているのだ。はっきりと言葉にしてどこにねる?みたいな相談をはじめてしまうと毎晩話し合わなきゃならなくなる。そんなの面倒すぎる!私も旦那もさっさと寝たい。そうなれば早いもの勝ちが合理的だ。自分の寝床は自分で掴む。そう、大人ならね。

 

昼間ならまだしも夜中も動き回るなんて子供は本当に体力がある。あと普通に人を乗り越えてどっか行くのが不思議すぎる。乗り越えていく次女も、乗り越えられる長女も、すでに慣れたもので、次女が寝ながらもぞとぞ腹に乗ると長女がむにゃむにゃ言いながらぺろっと長女を押しやるのをこの間目撃した。寝てるのに。器用…。

 

そんなわけで寝不足だ。もう少し子供が大きくなったら、私も一人で寝れるかな。とりあえず最近負けっぱなしで限界だから今夜は私が縦棒を取るぞ。わはは。